中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

ネットニュース黎明期に集ったライターたちはこんな面々だった

 そのテーマは、「大仏」「ガチャピン」「競艇」「視聴率」「秋田県」「田原俊彦」「チェッカーズ」など様々でしたが、いずれも記者の皆様方が高い関心を持っているものでした。これらは案外とPVを稼ぎ、私はじょじょに「ネットでウケるもの」が何なのかを把握できるようになっていったのです。

 D氏が紹介してくれたプロの皆さんが楽しく仕事をしてくれると、今度は、彼らも別のライターを紹介してくれるようになります。どうやら彼らと同じように「企画が通らない……」と嘆く知り合いのライターに、「自由に書くことができるニュースサイトがあるよ」と声をかけてくれたようなのです。

 すると「韓流」「詐欺」「キャッチセールス」「フェチ」「B級グルメ」などに興味を持つライターが次々と参加してくれ、バリエーション豊富な記事を出せるようになってきました。学生バイトに最低限の記事本数は確保してもらい、あとは書きたいものを自発的に書く記者が毎日記事を送ってくれる。それでも足りない分は私が書く、といった形で毎日のノルマを達成していきました。

 このチームは以下のような構成になります。それぞれの仕事のモチベーションもまとめて紹介しておきましょう。

・A氏とB氏=昔からの知り合いで新しいことをやることに興味を持ってくれた
・学生軍団=通常のバイトよりはギャラがよく、それでいて楽しいバイトができた
・記者軍団=本当に書きたいものを書かせてくれるゆるい編集者の下で仕事をできる

 各人が好き放題やりながらも、なんとなく仕事がまわっていく状況を作れたのですが、この仕事はあれから13年経った今でも続いています。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。