視野を広げて、様々な通貨ペアをチェックする
ポンド円や豪ドル円も今年の安値・高値をもとにフィボナッチで見ると、ポンド円は61.8%の押し目水準まで下落し、豪ドル円は豪中銀が約3年ぶりとなる政策金利の引き下げを行ったものの、61.8%の押し目価格付近でとどまりました。
メキシコペソ円はトランプ大統領のメキシコへの関税発言から1メキシコペソ=5.43円まで下押しし、1メキシコペソ=5.4円へ到達する可能性もでてきました。
ポンド円や豪ドル円といった主要なクロス円が下落する中、トルコリラ円は底堅く推移していました。トルコリラ円だけを注視していても、原因はわかりません。クロス円相場を的確に分析するためにはマーケットを俯瞰する必要があります。例えばユーロ円のレートは、ドル円とユーロドルの価格を掛け合わせて算出した数値なので、ドル円とユーロドルの相場を確認し、ドルや円、ユーロの強弱を把握するというイメージです。
私はFXを取引するうえで通貨ペア以外にも、原油や金価格、アメリカの国債金利等の動向と、各通貨ペアへの影響を日々チェックするようにしています。自身が取引されている銘柄に限らず、視野を広げてマーケットと向き合うことで、トレードのヒントは見つけやすくなるでしょう。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)