必要最小限のものだけで生活する「ミニマリスト」という生き方。芸能界でも北川景子(32才)がその実践者として知られていて、日用品だけでなく、大切な思い出が詰まった写真やドラマの台本も躊躇なく処分していく姿に、夫DAIGO(41才)も仰天しているという。とはいえ、一般的にそうしたライフスタイルを家族に理解してもらうのは、一筋縄ではいかないはずだ。
『わたしのウチには、なんにもない。』の著者で、漫画家のゆるりまいさんは、母・夫・子供の4人暮らし。高校生の頃、失恋相手にまつわる品を処分したのをきっかけに、“持たない暮らし”に目覚め、東日本大震災で被災してからは、身の安全を守るため、ものをさらに減らすようになった。
「それでも、家族の理解を得るのに8年かかりました。母は捨てることに最も嫌悪感が強くて、最初は『もったいない』の一点張りでした。私の方も攻撃的になってしまい、『片づけようとしているのに、どうして邪魔するの?』という態度で接していました。家族だからこそ、説得する口調が感情的になってしまい、余計に理解し合えなかったのかもしれません。夫は理解がある方ですが、それでも最初、私に『これ、捨てれば?』と言われた時は、しぶしぶという感じでした」
しかし、実際にゆるりさんが“持たない暮らし”を実践し、最小限で気持ちよく生活する様子を見て、少しずつ家族の理解を得られたと話す。