同じくピーチ・ジョンを愛用していたと話す20代会社員・Cさんは、自らの志向の変化を明かす。
「下着のかわいさはもちろん、カタログのキャッチコピーが独特だったり、CMの世界観も好きでした。でも今は、かわいさはそこそこでいいから、透けないものや蒸れないものという視点で下着を選びます。元AKB48の小嶋陽菜さんだって、以前はピーチ・ジョンのモデルに起用されていましたが、昨年ユニクロのワイヤレスブラのモデルになりましたものね。時の流れを感じます」(Cさん)
働く女性が増えたことも一因ではないかと話すのは、30代会社員・Dさんだ。自身もハイブランドから機能性重視に切り替えたという。
「確かに良い下着を身に着けると、テンションが上がったりする人もいるけれど、見た目が良くても体に負担がかかるようなものはもう時代遅れ。動きやすくて着け心地が良く、機能性を重視している人が多いように思います。働いていて、ただでさえストレスが多いのに、下着まで体にストレスをかけたくない。さらに、私のような彼氏なし女性が増えると、たとえお金を持っていても、誰に見せるわけでもない下着に、そこまでお金をかける人だって減ってきてもおかしくないのではと思います」(Dさん)
時代とともに価値観は変わるものだが、女性下着も例外ではないようだ。