『串カツ田中』は、従来の居酒屋とは異なる客層をターゲットにした戦略も打っていると指摘するのは、ビジネス誌『経済界』編集局長の関慎夫氏だ。
「駐輪場やスーパー、バス通りなど、近隣住民が毎日利用する場所に出店することで、サラリーマンだけでなく、家族連れやシニア層などの認知度が上がります。そうした層を意識して、休日は開店時間を昼の12時程度まで早めたり、昨年6月からは全面禁煙・フロア分煙を導入するなど、ファミリーでの利用がしやすい取り組みを進めています」
競争の激しい外食産業において移り変わりは世の常だが、巧みな出店・撤退戦略をとったチェーン店が生き残っていくのだろう。
※週刊ポスト2019年7月5日号