株主優待の権利を得るには、月末などの「権利確定日」の3営業日前までに株を買っておく必要があるのだが、このルールが変更されることになった。2019年7月16日約定分から1日短縮され、2営業日前までに買っておけばよいことになる。
この変更は、投資家にとって特に大きなメリットになるわけではないが、権利を得られるまでの締め切り日が1日伸びることになるので、より優待を獲得しやすくなるといえるだろう。2019年7月末の権利確定銘柄の場合、29日(月)までに投資しておけばよい。7月20日が権利日の銘柄は17日までに購入しよう。
以下、7月に権利獲得できる優待の中から、注目銘柄のデータを紹介しよう。
業務用スーパーの「肉のハナマサ」やスーパー「ジャパンミート『生鮮館』」を展開するジャパンミート(3539)は、主力商品である精肉が大ボリュームで届く株主優待が人気だ。2018年の100株保有株主には、国産若鶏の鶏むね肉2kgに加え、ブランド豚の薄切りバラ肉と切り落としが340gずつという大ボリュームで届けられた。通常は10月初旬に届くので、その時期には冷凍庫を空けておこう。
【ジャパンミート(3539)】精肉関連製品……100株以上500株未満:2000円相当、500株以上1000株未満:3000円相当、1000株以上1万株未満:5000円相当、1万株以上:1万円相当(権利確定日:7月末、年1回)
ダイドーグループホールディングス(2590)は、傘下のダイドードリンコの缶コーヒーやお茶、ソフトドリンク、たらみのゼリーなどの自社商品が贈られる。飲み物だけでも20本程度あるボリュームたっぷりの詰め合わせは、株主優待の定番人気だ。また、自社商品を優待価格で購入できるほか、傘下企業の工場見学会など株主限定イベントも開催される。
【ダイドーグループホールディングス(2590)】3000円相当の自社商品詰め合わせ……100株以上(権利確定日:7月20日、1月20日、年2回)