住まい・不動産

冷蔵庫買い替えや帰省ルート変更… 転勤でかかる「思わぬ出費」への嘆き

一定の引っ越し費用は会社から出てもカーテン代は…

一定の引っ越し費用は会社から出てもカーテン代は…

 会社員にとって、できることなら転勤をしたくないという人は多いだろう。慣れた土地を離れたくない、子どもの教育、手続が面倒、一人暮らしがイヤ……など、理由は様々だろうが、厄介なのは「お金」の問題だ。

 今春、地方から都内の本社への転勤を命じられたNさん(電機メーカー、40代男性)は、引っ越し料金の高騰に泣かされたという。

「転勤自体は『本社に戻りたい』という希望が通ったものでしたが、とにかく引っ越し代が高くて……。辞令は4月1日付での移動でしたが、3月に内示が出て、慌てて引っ越しの見積りを取ったところ、5年前の引っ越し代の約5倍の額を提示されました。会社から一定の転居費用は支給されますが、かなりの額が持ち出しです。引っ越し業者からは、『1か月待てば、半額以下になりますよ』と言われましたが、子どもの学校の都合があるので、泣く泣く自腹を切りました」

 引っ越し業界は3月・4月に需要が集中するが、慢性的な人手不足に加え、働き方改革も進み、相場が跳ね上がっているという。Nさんはこれまで3度の転勤を経験しているが、笑えない出費もあったという。

「2人目の子どもが生まれた時、20万円近くする大きな冷蔵庫を買いました。その直後に転勤が決まり、転居先に冷蔵庫を備え付けると、扉の向きとレイアウトの相性が最悪で、扉の開け閉めがとても面倒になってしまいました。妻が不便そうに料理をしている姿が気の毒で、やむなく買い換えました。

 東北地方に転勤になった時は、社宅が駅から遠く、車しか移動手段がありませんでした。そのため、まずは妻に教習所に通ってもらい、妻が免許を取ったら2台目の車を買い、冬には冬用のスタッドレスタイヤを2台分買い……車だけでもかなりお金が掛かりました」

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