清泉さんが実際に出会った“田舎で年金暮らしをしている高齢の移住者”で、余裕ある生活をしている人は、「都会をうまく生かしている」という。
「裕福な人は、田舎に暮らしながら都会にも土地を持っていて、家賃収入などの収入源がある人です。都会の家を引き払って移住してきた人たちは、20年も住んだら出費の方がかさんでくる。田んぼや畑も、自分たちだけで管理するのは大変ですから、人を雇うことになります。自給自足は意外とお金がかかるんです」(清泉さん・以下同)
さらに田舎暮らしには、こんな意外な出費があるという。
「ご近所さんが野菜をおすそ分けしてくれるなどの文化は今でも残っています。こちらから何かしなくても、彼らは勝手に置いていくんです。しかし、菓子折りを準備するなど、返礼品に困って逆に高くつくケースが少なくありません。移住してから“こんなはずじゃなかった”と後悔しないためには、都会に資産を持ち続けることが、老後の田舎暮らしを先細りさせない最大のテクニックだと思います」
※女性セブン2019年8月1日号