「成績がよくなったら小遣いをあげる」というグループと、「宿題をしたら小遣いをあげる」というグループを比較したところ、いずれも成績を上げる効果があったうえ、特に顕著だったのは後者だった。つまり、どうせ小遣いを与えるなら、「30分勉強したらあげる」という与え方のほうが、より効果が期待できそうだということになる。
プロ家庭教師集団「名門指導会」代表で塾ソムリエの西村則康さんも自らの経験を振り返ってこう話す。
「確かに子供には、結果ベースよりも、努力したことに対するご褒美が効くように思います。ただ、ご褒美には耐性がつきやすく、ありがたみが薄れやすいので、いつでも使える手ではない。それより『今30分頑張ったからチョコをあげるね』というようなサプライズ的プレゼントの方が、喜びも加わって、いいやる気のコントロール法になると思います」
モノで釣るにしても、“釣り方”を間違えてはいけないようだ。
※女性セブン2019年8月1日号