2017年12月、再び会議にあげたところ、「そんなに作りたいのなら、クラウドファンディングで1000万円集めたら発売しよう」とようやくチャンスが巡ってきた。条件は、オールオアナッシング。1000万円が集まらなかったら企画自体がなしになる。
プロジェクトを公開すると、「カレンダーは日曜始まりか、月曜始まりかを選べるようにしてほしい」「メモ機能では、サムネイル表示で内容を検索できるようにしてほしい」など、支援者の要望の声が集まり、クラウドファンディングを活用することで、発売前に商品に反映することができた。
「ユーザーさんと近い距離で一緒に開発するような感覚はとても楽しかったです」と東山さん。結果は、1か月半で1000万円を達成。イベントでチラシを配ったり、こまめな活動レポートを行ったりという地道な努力の結果だった。支援者はほかのプロジェクトに比べて30~40代の女性ユーザーが多かった。オフィスで事務的な仕事をする女性を中心に支持を集めたのだ。
メモや付箋でデスクが散らかって困っているという人にとっては救世主となるだろう。
※女性セブン2019年8月8日号