料理の品数や、アルコールの種類が多いことが魅力の居酒屋。おふくろの味を売りにするところも多いが、人によっては“居酒屋でなるべく注文したくない”メニューがあるようだ。そうした人は、他人が注文しているのを見て、「なんであんなものを頼むのか?」と理解できないという。20代から40代の男女に、そんなメニューの数々を聞いてみた。
40代の女性会社員・Aさんは、家で作ることが出来る料理を、わざわざ居酒屋で注文する人が理解できないと言う。
「例えばもろきゅうや冷やしトマトなど、切るだけのような、家で簡単に作ることが出来る料理に、わざわざお金を出したくありません。どうせお店に行くのだったら、普段は自分では作りにくい燻製肉や、油の処理が面倒な揚げ物など、手間のかかった料理を頼みたいです」
20代の男子大学生・Bさんは、一人暮らし。普段はハンバーガーや牛丼などといったファストフードを食べることが多いため、居酒屋は、普段食べられない料理を食べるための貴重な場だ。そんなBさんが「なるべく頼みたくない」と感じるのは、女性が好むメニューが多い。
「アヒージョやバーニャカウダ、カルパッチョを注文する理由が理解できないです。野菜や薄く切った魚をおしゃれに仕立てているだけで、アルコールに合うのは分かるけど、食べ応えがないので、コスパが悪すぎます」
30代の女性・Cさんは、せっかく居酒屋にいる時は、“居酒屋ならでは”のお酒に合うメニューを注文したいと考えている。
「専門店であればもっと美味しく食べられる料理を、わざわざ居酒屋で頼む理由がわかりません。例えば、ラーメン、カルボナーラやナポリタン、寿司、釜飯などを、その会のシメに頼む人々。せっかく居酒屋にいるのだから、おつまみや揚げ物などの“居酒屋ならでは”の雑多なメニューが食べたいです」