少しでも原価率の高いネタをお得に食べたいと思うのが、消費者のマインド。回転ずし店の商品担当者が明かす。
「メニュー名に『生』などとつく鮮魚ネタは、原価が高い傾向にあります。最近は冷凍技術の進歩から、冷凍モノはある程度は値段が下げられやすい。ですが、“生もの”はそうはいかない。たとえば、『生サーモン』『生エビ』などは、売価100円に対し、材料だけで70~80円かかっています。これだけ食べられたら大赤字ですが、回転ずしはファミリー層がターゲット。子供は原価率が低い『たまご』(原価約30円)や『ツナ軍艦』(同約10円)などが大好きなので、採算のバランスが取れるのです」
本誌・女性セブンがスシロー、くら寿司、はま寿司という3大チェーンに原価率の平均を尋ねたところ、スシロー、くら寿司はいずれも「約5割」、はま寿司は「非開示」と回答した。安さの秘密については、別掲の表のように、各チェーンそれぞれ仕入れに工夫をしていることを明らかにしている。
※女性セブン2019年8月22・29日号