かんぽ生命は約3000万件の全保険契約について、顧客の意向に沿った契約であるかを調査すると発表したが、「自分の契約はもちろん、高齢の両親や祖父母がいる人はとくに、不適切な契約を結ばされていないか、調査を待たずに主体的にチェックしたほうがいい」(同前)という。
では、どのように確認すればいいのか。山野井氏は、かんぽ生命の保険証書を見て、「契約年月日」と「加入年齢」を確認するべきだという。
「『過去4年以内』に加入したものであれば、郵便局の体質が“業績至上主義”に変わった後なので、不適切な乗り換えをさせられていたり、年金生活者なのに高額の保険料で新規加入させられたり、高額な死亡保障がつけられている可能性があります。また、両親の保険証書を見て、『70歳になる少し前』の加入であれば、契約時に子の同伴が不要なタイミングを狙われたリスクを考える必要もある。疑わしい点があれば、すぐに郵便局に申し出るべき」
自分と家族の財産は、自ら守るほかないのだ。
※週刊ポスト2019年8月30日号