糖質を控えることで、血糖値の上昇を抑え、肥満防止効果を狙う「糖質制限ダイエット」。低糖質をうたう商品も多数登場するなか、ご飯(お米)の代わりとして注目され始めている食材がある。「カリフラワー」だ。
低糖質かつ低カロリーなうえ、お湯で茹でて細かくすると、見た目はお米とそっくりになる。そうしたことから、ご飯の代用フードとして「カリフラワーライス」が話題を集めている。たとえば、カレーチェーンの「CoCo壱番屋」(以下「ココイチ」)では、ご飯の代わりにカリフラワーライスを使った「低糖質カレー」を提供している。糖質の量は16gで、これはご飯200グラムのカレーライスの約5分の1だという。
実際の味はどうなのか。ココイチの店頭で、低糖質カレーを食べてみた。通常のポークカレーが税込505円のところ、ポークソースを使った低糖質カレーは600円。これにトッピングとして、「チキンにこみ」と「ほうれん草」を追加。糖質を抑えられるという安心感も手伝ってか、プラス51円で大盛り(カリフラワーライス:225g)を選択した。
見た目は白米とほぼ変わらないが、食べてみると、ご飯のようなモチモチした触感はなく、やはり野菜らしくとてもサクサクしている。歯ごたえはあるが、ご飯の代わりを食べているというよりは、カレーのトッピングにカリフラワーを選択したという感じに近いのかもしれない。
味という点ではカリフラワー独特の甘みがあり、ココイチのピリ辛なルーと相性がよく食べやすい。食後の空腹が予想されたが、意外にも腹持ちがよかった印象だ。これなら、糖質制限ダイエットも挫折せずに続けられるかもしれない、と思った。
様々な低糖質メニューが登場する糖質制限市場。ご飯の代わりに豆腐、ブロッコリーを食べるなどという代替法も話題になるが、その中でもカリフラワーライスは大きな存在感を示すようになるかもしれない。