CDではなく、ダウンロードやストリーミングといった形で音楽を楽しむ愛好者が増えている昨今。ゲームの世界でも同様に、パッケージ版ではなくダウンロード版で購入するファンが増えている。かつては『ドラゴンクエスト』などの人気タイトルが発売されると、量販店などに行列ができるのも当たり前だったが、今やすっかりそんなことはなくなった。
「もうここ2年くらいパッケージ版のゲームは購入しなくなりましたね」
そう話すのは、30代の男性会社員・Aさん。子供の頃からのゲームファンで、現在は主にPlayStation 4のゲームをプレイしているという。
「ダウンロード版でしか購入しない最大の理由は、パッケージが邪魔になること。そして、プレイする際にディスクを入れ替えする必要がないこと。あと、たとえば夜中に急にあるゲームをプレイしたくなったとき、ダウンロード版であればすぐ購入してプレイできることも利点だと思います。
もちろんダウンロードに多少の時間はかかりますが、買いに行かなくていいというのは大きい。発売日前に購入して予めダウンロードしておけば、日付が変わった瞬間にプレイできるというのも魅力です」
Aさんは、かつてパッケージ版でゲームを購入していた際には、よく“買い直し”をすることもあったというが、ダウンロード版に切り替えてからはそういったことがなくなった。
「パッケージ版は、クリアしたら中古販売店に売ることが多かった。でも、時間が経ってからもう1回プレイしたいなと思って、中古で買い直すこともよくありました。ダウンロード版は中古店に売ることはできないけど、買い直す必要はないのが大きなメリット。ダウンロードしたデータを削除しても、無料で再ダウンロードが可能ですから。
あと、パッケージ版で困るのが、意外と中古店に出回っていないタイトルも多いということ。一旦売ってしまったはいいけど、それを買い直そうと思っても、なかなか手に入らないということがあるんです。ダウンロード版なら、そういったことはない。中古店に売れないということはデメリットですが、プレイしたい時にプレイできないよりはいいかなと思います」(Aさん)