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聖地巡礼ブーム 労を惜しまないマニアの驚愕のロケ地特定術

 ネットの登場でロケ地探しは一気に簡単になったが、かつては図書館に行って電話帳や住宅地図を読み漁っていたというIさん。頼りになる情報が少ない場所ほど“燃える”そうだ。

「高層ビルや東京スカイツリーなど、目印となるような建造物が写り込んでいれば、その角度からおおよその位置が把握できます。遠方にうっすら写った山の形から判断することもあります。線路が写っている場合、架線の有無や形で路線を特定。後ろに写り込んだ送電線や鉄塔のパターンなども、判別の基準になります」

 ここまでですでに十分マニアックだが、それ以外にも、

・トンネルに一瞬写った暴走族の落書き
・護岸ブロックのパターンと、そこに生えている雑草の植生
・撮影を担当している制作会社の住所から、行きやすい場所を類推
・インタビューで撮影日を確認、後ろに写っている桜の当日の開花状況で場所を絞り込む

……など、ありとあらゆるテクニックを駆使しているという。ロケ地が学校のケースでは、場所が分かっても中に入れないので、学園祭の日を調べて行ったこともある。もちろん、悪いことは一切していないのだが、田舎町をウロウロして怪しげな目で見られたことは幾度もあるとか。「“聖地巡礼“という単語ができて、ロケ地巡りがしやすくなった」そうだ。

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