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あおり運転が怖い… 運転しなくなった「自発的ペーパードライバー」たちの本音

 ちなみに、Bさんは運転をしなくなったことで、通信販売を利用することが増えたという。

「大きな買い物をする際、以前は車で買いに行っていたんですが、今はもうほとんど通販です。ネット通販が使いやすくなったことも、車を利用しなくなった一因だと思います」(Bさん)

「旅行時だけ運転」であおられまくる恐怖

 AさんもBさんも、いずれも都内在住。日常生活の移動に車が必要ではないため、“運転しない”という選択も可能だと言える。一方で車移動が当たり前の地方では、そうもいかないはずだが、地方だからこそ運転しないという人も。30代の女性Cさんは、こう話す。

「私が住んでいるのは神奈川県の中でも、比較的田舎の方で、車移動が基本。普段の生活で車は必須ですし、特に怖いと思うようなことはありません。でも、旅行なんかで勝手がわからない土地で運転するのは控えています」

 Cさんは、とある観光地でレンタカーを借り、様々なスポットを回っていたときのエピソードを振り返る。

「見晴らしのいい一本道を法定速度で走っていたら、後続車があおってきたんです。明らかなスピード違反で、怖いなあと思ってやり過ごしたんですが、その後も何台もの車が私をバンバン追い抜いていきました。どうやら地元ではそれくらいのスピードを出して走るのが当たり前になっている道路だったらしいんですが、そんなこと知らないし、そもそもそんな運転をするのは怖い。

 おそらく、ほかのドライバーたちは、私の車のナンバーからレンタカーだということがわかって、どんどん抜いていったのだと思うんですが、慣れていない道路で運転することが怖くなりましたね。この体験以降、旅行先でレンタカーを借りることはやめて、タクシーを1日貸し切ることにしています。レンタカーの方が安上がりですが、事故を起こすよりはいいですから」(Cさん)

 あおり運転に巻き込まれたり、事故を起こしたりするリスクを考えて、運転をしなくなった人たち。免許証は運転をするためのものではなく、身分証明書がわりとして活用している人も少なくないようだ。

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