さらに、通常なら約20%かかる運用益への課税もゼロ。年3%の利回りで20年間運用すると、元本1032万円が1408万円になり、増えた利益376万円はそのまま手元に残る。(1)の節税分と合わせると、合計約547万円も得する計算だ。さらに(3)の節税効果も加わる。
「イデコを受け取る際も一時金として受け取る『退職所得控除』と、分割で受け取る『公的年金等控除』とお得な控除が選べます」(山中さん)
60才までという「長期投資」のメリットも大きい。
「毎月一定額を掛け続けることで、相場が高値の時は少量を買い、安値の時には多く買うことで購入単価が平準化され、結果的に高値掴みも避けられます。毎年の利益が元本とともに翌年も再投資されることで、雪だるま式で運用益が膨らむ『複利』効果も期待できます」(山中さん)
10年以上の運用実績がある投資信託は約1600本あり、そのうち9割以上が2008年のリーマン・ショックを経てもプラスだとされる。老後の不安を自ら払拭するためには最適といえるだろう。
※女性セブン2019年9月26日・10月3日号