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他人の視線が気になる? 一人で外食できない男性たちのメンタル

 20代男性会社員のBさんは、「そもそも外食だと、店員への対応が面倒臭い」と語る。

「『何名様ですか?』とかの受け答えがもう面倒くさいし、居心地が悪い。水を追加で入れてくれたり、皿を下げてもらうタイミングを考えたり、こちらも何かと気を遣ってしまうんです。常連が多いような定食屋も、話しかけられるのが苦手なので行きません。スーパーやコンビニ、チェーン店で買ってきたものを組み合わせて、家で食べた方が気楽でコスパもいい」

 そんな“店員嫌い”のBさんが、最近よく利用するようになったというのがフードデリバリーサービス「Uber Eats」だ。

「家で気兼ねなく外食の味を楽しむことができて、気に入っています。一人で食べるのもいいですが、友人を家に招いてワイワイするのもいい。外食はもちろん、食事が持つ本来の楽しさを取り戻した気さえします」(Bさん)

 30代の男性会社員のCさんは、一人で外食できるかできないかは、仕事とプライベートで異なると言う。どういうことなのか。

「仕事のときは、一人で外食も気にならないのですが、プライベートだと一人だと思われたくないという葛藤があります。ランチはいつも取引先への訪問前後に資料を読みながら、夜も仕事の残りや仕事関連の勉強をしながら外食しています。でも休日になると、外食を避けている自分に気づきました。手持ち無沙汰になるし、一人でいることが惨めにさえ思えてくることもある。友人たちは東京にいないので、誘うにも誘えない」

 休日の一人での外食は「家族連れが多いスーパーでの買い物に似ている」とCさんは続ける。

「休日に一人で外食していると『自分は仕事ばかりで、プライベートの充実なんて何もないな……』って、考えてしまう。周りに家族連れがいるとなおさらその思いが強くなるのを感じます。最近はスーパーに一人で行くのも苦痛になってきました。同じことを感じるからでしょう。そろそろ独身がつらくなってきたのかもしれません」(Cさん)

“おひとりさま”当事者たちの心の内には、様々な思いがあるようだ。

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