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「超高級車の個人タクシー」はどうやって採算を合わせているのか

 遠距離の客が多いこともあり、それなりに儲けを確保できているようだが、その日、Tさんが運良く高級タクシーに乗れたのは、予約が流れたため珍しく街を流していたからだった。乗車料金が同じなら、高級車の方が良いのは当たり前だろうが、それは運転手にとっても同じだという。

「その運転手は、もともと大衆車に乗っていたものの、センチュリーに乗るようになったら、疲れ方が全然違ったそうです。乗り心地は大衆車とは雲泥の差で、安全性や耐久性も段違い。車が大きいので、狭い道は少し大変そうですが、『運転はプロですから』とのことでした。最大のネックは燃費の悪さで、『ガソリンが高くて大変だ』とこぼしていました」

 ちなみに走行距離を尋ねると、約7年で40万kmほど走っており、そろそろ替え時だとか。恐らく二度とないセンチュリー乗車体験をしたTさんは快適さに感激し、「あれなら倍の料金を払っても良い」と思ったそうだ。

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