突然壊れて慌てることが多いキッチン家電。毎日のように使うものだけに、買い替えに失敗しないように、気をつけることとは?
日頃料理をしない人でも、冷蔵庫で飲み物を冷やしたり、お総菜を電子レンジで温めるなど、キッチン家電は生活必需品だ。それだけに、壊れたら急いで買い替えようと、店頭ですぐ手に入るものを選びがちだ。すると、「急いで買った結果、大きさや機能、使い勝手などに不満を抱いている人も多い」と話すのは、家電+ライフスタイルプロデューサーの神原サリーさんだ。
内閣府による「消費動向調査」(2017年3月)によると、2人以上の世帯の、冷蔵庫平均使用年数は13.3年。この中で、故障で買い替えたケースは、65.7%にも及ぶ。
「家電は、いつかは壊れるもの。使用状況によって誤差はありますが、冷蔵庫や電子レンジは10年というように、だいたいの寿命は決まっています。修理に必要な部品のメーカー保有期間を考えると、寿命の約1年前から、商品情報をチェックし、セールのタイミングなどを見計らえば、失敗なく、お得に買い替えができるでしょう」(神原さん・以下同)
年数以外にも、故障、寿命のサインは表れるので、注意して見ておこう。
たとえば冷蔵庫の場合は、「冷え」具合で判断する。
「冷蔵庫は冷凍室から壊れ始めることが多いので、氷がくっついていたり、アイスクリームがやわらかい、などが衰え始めたサイン。このほか、庫内の冷えが悪く、騒音がするのも故障の予兆です。特に音は、冷やすためのコンプレッサーが劣化して、過剰な負担がかかり始めると大きくなるので、音が気になるようになったら、買い替えサインと思ってください」