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老後の働き方と年金のもらい方、8つのパターンを徹底比較

■元気な60代のうちに生活をエンジョイしたい

 老後の生活費は70代、80代と年を重ねるごとに減っていき、元気な60代が一番かかる。60代に受け取る年金を最大にできるのは、65歳から年金を受給しながら70歳まで(D)、あるいは75歳(G)まで働くケースだ。

■「生涯年金額」を最大にしていい老人ホームに入りたい

 65歳男性の平均余命は19.7年(約85歳)。85歳時点の総額が最大になるのは働きながら70歳繰り下げ(E)のケース。90歳時点の生涯年金額トップも同じだ。

■仕事が生きがいなので長く働きたい

 会社で責任ある立場にあり、「できるだけ長く働きたい」と考えている人は少なくないはずだ。そういう人は収入も高いケースが多い。年金をあてにしないでも給料で十分生活できるのであれば、「75歳まで働いて75歳から繰り下げ受給」(H)を選択する方法がある。退職後の75歳から受け取る毎月の年金額は8つの組み合わせの中で最大になり、95歳まで生きた場合は生涯年金額がトップになる。

 今回の年金改正で「働き方」と「年金のもらい方」の選択の幅が75歳まで広がれば、年金が足りない人や老後資産が少ない人も対応しやすくなる。

※週刊ポスト2019年11月8・15日号

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