一方、古くから武蔵小杉に住み、定年を機にタワマンに移り住んだ60代男性は複雑な心境を口にした。
「街に人が増えるのは歓迎なんですよ。私たちがずっといる場所が『住みたい街ランキング』に選ばれるのも誇らしいですからね。
ただ、タワーマンション住民にはエレベーターで一緒になっても挨拶すらしない人が多いし、賃貸の人は総会にもほとんど参加しない。華やかなイメージと裏腹に人間関係が希薄になっているのは寂しい限りです」
今回の騒動、人工的に造られた“タワマンの街”で新旧住民の新たな関係を築くきっかけになるだろうか。
※週刊ポスト2019年11月8・15日号