家事において、時短や労力を減らすことが、食材にやさしかったりエコにもつながったりすれば、さらに理想的だ。“エダモン”の愛称で親しまれ、近年は農家や被災地の支援も行っている料理研究家・枝元なほみさんが、食材の保存方法から長持ちの秘訣、エコな道具使いについて解説する。
「食を通じて環境について考えるようになり、昔の人ってすごいなと改めて思うんです。 だしを濾したり、ふきんにもなる木綿のさらし。私は最近ラップ代わりに使っています。水で濡らして固く絞ってから食材を包むと、葉野菜も長持ちしますよ。さらしは熱湯煮沸すれば何度も使え、最後は雑巾になり、環境にもやさしいでしょ。
長持ちといえば干し野菜も同様で、切った根菜を半日干してから冷蔵すると長持ちするし、これを煮ると味が染みておいしいの。台所に立ちながら、そんな発見をするのが楽しみ」 (枝元さん・以下同)
調味料やドレッシングなどの収納に関しては、しょうゆなどの液体調味料は空いた酒瓶に移し替えて統一し、ごまやスパイス類はドレッシングの容器に詰め替えるという。「コンロの近くの引き出しに収まるので、料理中の動線に無駄が出ません」
自家製のオイル漬けやだしは、100均のガラス容器に保管する。「1個100円の容器なので、そのまま差し上げても惜しくないです(笑い)」