Aさん同様、喫煙者であるパチンコファンのBさん(30代男性、自営業)は、禁煙化されてもパチンコ店には通う予定だという。
「自分が吸っているのにこんなことをいうもの何なんですが、隣の台の人がタバコを吸っていると、煙がこっちに流れてきてちょっと不快なことも多い。だから、自分で吸う時はできるだけ煙を上の方に吹いたり、煙やニオイの出ない加熱式タバコに切り替えたりして、周りに迷惑がかからないようにしています。
正直、禁煙化されて自分が吸えなくなるのは辛いですが、タバコに関するマナーで不快な思いをしなくなるのはいい。ある意味タバコをやめるいい機会になるという期待もあるし、禁煙化してもパチンコには行くと思います」
非喫煙者は「これで快適にパチンコを楽しめる」
一方、禁煙してから5年が経つというCさん(30代女性、会社員)は、パチンコ店の禁煙化は大歓迎だ。
「自分が禁煙してから、タバコのニオイにすごく敏感になりました。パチンコは好きなんだけど、店に入るだけでも洋服にタバコのニオイが付くので、どうしても足が遠のいていたんです。だから、来年4月の禁煙化はうれしいですね。これでニオイを気にせずにパチンコが打てると思うと、今から楽しみです」
しかし、禁煙化されてもタバコのニオイが完全になくなるわけではないとの指摘もある。前出・藤井氏はこう話す。
「古いパチンコ店だと、長年タバコの煙にさらされているので、お店の壁そのものにニオイが染み付いていることも多いだろうし、エアコンのフィルターがタバコ臭くなっているということも多い。ガラガラのパチンコ店で、周囲に喫煙者がまったくいない状態で1時間くらい打っていただけで、洋服がタバコ臭くなっていた……なんてこともよくあります。禁煙化されたからといっても、パチンコ店の独特な空気がすぐにキレイになるわけではないでしょう。エアコンのメンテナンスが行き届いていない店の場合、しばらくはニオイがすると思いますね」