リアルタイムでの視聴が可能な場合でも、録画を選ぶと語るのは、40代の女性・Bさんだ。番組視聴用に、倍速機能のほか、民放各社の公式サービス「Tver」のアプリを活用している。
「リアルタイムでの視聴だと、民放の場合どうしてもコマーシャルが入る。『正解はCMの後で』などともったいつけた挙げ句、CMの前後で内容をかぶらせることもあって、本当に時間の無駄。ハードディスクレコーダーには『CM飛ばし』の機能があるし、『TVer』はCMが途中挿入されないうえに、10秒ずつ早送り出来る。この視聴方法を取り入れたことで、効率よく番組をみることができるようになりました」
一方、倍速視聴を続けたことで、日常生活の中で思わぬ弊害が生じたと明かすのは、30代の男性・Cさんだ。
「2倍速での視聴に慣れ過ぎたため、日常で交わされる会話が遅く感じるようになってしまいました。確かに、いつも“最短”“効率”を考えてしまい、ものごとを待てなくなった気はしなくもありません」
コンテンツはどんどん増え続け、動画配信サービスも充実する現代。倍速視聴をする人は今後増えていくのだろうか。