今や生活していく上でアマゾン(Amazon)が欠かせないという人も少なくない。だが、もし何らかの出来事をきっかけに利用しなくなったら、生活はどう変わるのか――。不便さというデメリットは想定できるが、中には「意外な効用があった」という人もいるようだ。実際に経験者の声を聞いた。
30代男性会社員・Aさんは、買い物はほぼアマゾンに頼りっきりだったが、浪費グセを直そうと、まずはアプリを削除した。
「時間ができると、ついついアマゾンアプリを開いてしまう。タイムセール通知を受けるとなおさら。特に欲しいと思っていなくても『必要かもしれない』『新調しようかな』『ストックもあった方がいいよね』などと理由をつけて、ポチっていました」
そんなAさんが“アマゾン断ち”をしてみると、最初のうちは不便さからイライラすることもあったが、現在は「充実している」と話す。
「日用品は、ドラックストアやスーパーでしっかりとセール日や価格をチェックして購入するようになりました。久しぶりにリアル店舗で買い物する楽しさや、ちょっと買いにくいものを買うときの気まずさを味わいました。自分の目で確かめて買うので、届いたときにたまにあった“ガッカリ感”もなくなり、結果的によかったです」(Aさん)
Aさんは“アマゾン断ち”のおかげなのか(?)、恋人との関係も良くなったと明かす。
「休日は、彼女と一緒にいても、2人でずっとアマゾンプライム特典の映画を見ていましたが、外に出て買い物や映画館に行くようになりました。『今度はどこに行こうか』など、以前より会話が増え、逆にケンカは減りました」(Aさん)