働けば65歳で年金額上乗せ
「繰り上げ受給」を選べばそれ以降の年金額は減額されたまま一定とされている。
だが、それは受給後に働かない場合だ。繰り上げ受給しながら厚生年金に加入して働くと、長く働けば働くほど年金額も増えていくことになる。
X氏が60歳受給を選べば65歳までの年金額は月約12万円だが、65歳からはその間に年金保険料を支払った分の年金額(報酬比例部分)が上乗せされて支給額は約13万円に増える。
さらにその後も働き続けると新制度では「定時改定」が導入されて年金額は毎年段階的にあがり、70歳では約14万円、75歳なら約15万円になる(月給35万円で試算)。
※週刊ポスト2019年12月13日号