「確かにクレカなら三井住友はVISAやJCBがありますが、三菱UFJはニコスなので地味な印象がある。消費者金融も三井住友はアクティブなプロミスで、三菱UFJは慎重なアコム。こうした部分にも両グループの性格の違いが如実に出ています」(小泉氏)
長引くマイナス金利やフィンテックの発展などで先行きが危ぶまれる銀行だが、三菱UFJが2023年度末までに全国の約500拠点を3分の2に削減する一方で、三井住友は本支店数を減らさず、リロケーションやデジタル化で対応する方針を打ち出し、両社の旗幟の違いが鮮明になった。
他方で2019年9月からATMの相互利用を開始するなど、時代に合わせた「呉越同舟」ぶりもうかがえる。
※週刊ポスト2020年1月3・10日号