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センター試験事件簿 受験に24泊25日必要だった生徒たちも

センター試験を騒がせた小笠原高校の「24泊25日問題」とは?

センター試験を騒がせた小笠原高校の「24泊25日問題」とは?

 2021年からの英語民間試験と記述式の導入をめぐって揺れに揺れた大学入試センター試験が今年もやってくる。共通一次時代を含めると40年に及ぶ大学入試センター試験には数多のドラマがある。そのひとつを紹介しよう。

 全国津々浦々で実施されるセンター試験だが、近くに試験会場がない離島に住む受験生は本土に行かなければならない。最も困難を強いられるのが、小笠原諸島の父島にある都立小笠原高校の生徒だ。

 閑散期のため、1月中旬から2月上旬まで東京行きのフェリーが運休。かつては、わずか2日のセンター試験を受けるのに、行き帰りに24泊25日を必要とした。

 この状況を、小笠原村の一木重夫村議が2012年から小笠原海運や文部科学省などに訴え続け、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が2016年に記事にすると事態が改善。運休の時期がズレることになり、翌年には9泊10日まで短縮された。

●イラスト/トーマス・オン・デマンド(アスタリスク)

※週刊ポスト2020年1月17・24日号

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