最近では、母親が働きたくても職に就けない「貧困専業主婦」の問題が波紋を呼んだばかりだが、振り返れば昨年も「老後2000万円問題」や消費増税など、暮らしのお金に関する問題は次から次へと登場し、後を絶たない。
家計を守るために不要な出費を控える一方、契約や支払い方法も見直すべきものは、たくさんある。支払額が大きいものほど、見直しによって大きく出費を減らすことが可能だ。
絶対に払うものは「年払い」に
「NHKの受信料や年金、保険など、絶対に払うものは『月払い』ではなく『年払い』にする方がお得です」
こう話すのは、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん。例えばNHK受信料(衛星契約)の場合、「1年前納」なら年間約1990円、国民年金は1年前納で約3500円、2年前納なら約1万5000円も支払い金額が減らせる。
そのほか、生命保険や自動車保険なども、年払いにすることでかなり割安になる。
公共料金もクレジットカード払いに
電気代やガス代、水道代などを口座振替にしている家庭は多い。たしかに現金払いより55円割引になるが、クレジットカード払いにしてポイントをゲットする方がお得だ。消費生活アドバイザーの丸山晴美さんが語る。
「4人家族は、ひと月につきだいたい2万円ほどの水道光熱費がかかっているため、ポイント還元率が1%でも月200円、年間なら2400円分のポイントがつきます」