フィスコの株式・為替アナリストの田代昌之氏が今季の日経ヘイキンズの戦いぶりを“解説”する。
「日経ヘイキンズは年初から開幕6連敗と、スタートダッシュに失敗。4月1日の新年度スタート前後にも3月29日から4月6日まで7連敗するなど、負けがこんでいる。年初から6月7日までの戦績は、105戦48勝57敗。米メジャーの“NYダウズ”が107戦60勝47敗と好調なのとは対照的です。
しかも、500円超の“大勝”が5回なのに対し、500円超の“大敗”が9回。緊迫した展開で競り負けているというより、先発投手が早々と炎上し、その後も点を取られてボロ負けする試合が多い」
日経平均とは、東証1部に上場する約1700銘柄のうち、指標となる225銘柄の平均株価のことで、日本経済新聞社が算出している。日経ヘイキンズをひとつのチームとすれば、チームを構成する各銘柄が選手に相当する。
毎年10月初めに銘柄の「定期見直し」が行なわれるため、この時期には登録選手の入れ替えもある。経営破綻などで登録が抹消される選手がいたら、入れ替えで二軍から補充される仕組みだ。
「その中でもベンチ入りできるメンバーは、日経平均株価の変動に影響を与える『寄与度(構成率)』の高い、ランキング上位20社の銘柄といえるでしょう。また、各銘柄が日経平均株価の変化に寄与した金額を『寄与額』と呼びます。寄与額は日々の値動きによって大きく変わってきます。『寄与度』の上位20銘柄で日経平均の構成率の約半分を占めているのです」(田代氏)
※週刊ポスト2016年6月24日号