陳列の仕方にも注目したい。
「たとえば牛乳パックなら日付が書いてあるラベルがズラリとこちらにそろって向いて並べられているのは、いい店である証拠。常にきちんと日付を管理しているからです。また、卵には本来、産卵日を表示する義務はないのですが、それをきちんと明記しているスーパーは誠実だといえる」
食品表示アドバイザーの垣田達哉さんは、自宅でできる「いい店」「悪い店」の見分け方を紹介する。
「いまやスーパーも集客に必死であり、ホームページを充実させていますし、チラシも情報満載。これを細かくチェックし、他店と比較するのです。たとえば、イトーヨーカドーは揚げものに使っている油の種類をホームページにしっかりと書いていますが、別のスーパーAは記載がなかったとします。スーパー側も自慢したいことは書きますが、逆に弱い部分は書かない。これを比較することで、隠したいことが互いに浮かび上がるのです」
食品ジャーナリストの郡司和夫さんは、具体的なチェーン名を挙げて言う。
「たとえば首都圏に展開するオーケーストアはできるだけ添加物を避けることを公言しており、安心できます」
その言葉通り、同社ホームページには《オーケーでは、合成着色料を使用した商品は原則として取り扱っておりません。代替品が無く、やむを得ず販売する場合は合成着色料を使用した商品であることをPOPに明記しております》と記載がある。
令和のいま、消費者の側も「安全な総菜」「安全なスーパー」を見極めるスキルを磨くことが必要になっている。
※女性セブン2020年3月5日号