全国で390店以上を展開するとんかつチェーン「かつや」。低価格帯のとんかつチェーンとしては、国内店舗数No.1となっている。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏が説明する。
「外食チェーンの丼ものと言えば、やはり牛丼がもっともポピュラー。カツ丼に関しては、コストの問題からファストフード化には向いていないとも言われていました。そんななかで、かなりリーズナブルな価格設定を実現したのが、かつやです。
多くのとんかつチェーンでは、最も安い定食でも1000~1500円くらいである一方で、かつやの『カツ丼(梅)』は490円(税別、以下同)、『ロースカツ定食』は690円と、かなり安い。この安さがかつやの大きな魅力であると言えます。
また、『カレーうどんカツ丼』、『ラーメンコロッケ』など、独創的でインパクト大な期間限定メニューを販売することでも知られています。つねに何らかの期間限定メニューが販売されている状態で、その限定メニューを好んで食べるファンも多いです」
そんなかつやで、またもやインパクト大な期間限定メニューが登場した。3月6日から販売されている『スパイスチキンのコーンフレークカツ丼』(590円、税別、以下同)と『スパイスチキンのコーンフレークカツ定食』(690円)だ。その名の通りコーンフレークを使ったチキンカツのメニューである。
コーンフレークと言えば、昨年のM-1グランプリで優勝したミルクボーイのネタで、にわかに大きな注目を浴びた。単にその話題性に乗っただけの期間限定メニューなのか、それとも……。前代未聞のメニューの味を探るべく、マネーポストのチェーン店グルメ担当記者Aがコーンフレークカツを実食した。