多くの人にとって、子供の頃に何かを集めていた思い出があるだろう。当時は夢中になって集めていたものでも、いま思えばどうしてそんなにこだわって収集していたのか、不思議なものも多い。そして、そんなものほど処分できない。「昔集めていて、まだ捨てられないものがある」という人に、話を聞いた。
30代女性会社員・Aさんは、帰省した際に自分の部屋を整理したところ、「シール帳」を見つけた。小学生当時、シール集めと交換に夢中だったと懐かしそうに話す。
「クラスでシール集めや交換が流行っていて、私も夢中でした。普通のシールだけではなく、いろいろと種類があって懐かしい。立体的な形のぷくぷくシールやタイルのような形状のタイルシール、ビーズとかが入っているシャカシャカシール。クラスには“交換レート”みたいなものもあって、シャカシャカシールの価値は高いので、ほかのシール何個分、みたいになっていました」(Aさん)
シール帳には、自分で“独自コーナー”を作るなどして工夫していたという。
「自分がかわいいと思うシールに、『めちゃお気に入り』『好き』とかいちいち書いて、“仕分け”していました。シール帳がパンパンになり、分厚くなっていくのもうれしい悲鳴でした。何の約にも立ちませんが、捨てられませんね……」(Aさん)
20代女性会社員・Bさんは、無類の“パッケージ好き”。自分で集めるのはもとより、親が買ってきた化粧品やお菓子の箱や包装紙、紙袋といったものを取っておいてもらっていたほどだ。
「お菓子のパッケージや缶ってすごくきれいでかわいいものが多いんです。外国のものだったりするとより可愛いし、レア感もある。化粧品のパッケージも好きで、金や銀の箔が入り、色合いもきれいなデザインのものが好き。大人になったいまでも、パケ買いしてしまうことがあります」(Bさん)