複数の薬を処方されている人であれば、より大きく薬代を圧縮できる可能性があるということだ。また、今回の改定を機会に、自らの服用薬の見直しを考えてもいいと、長澤氏は続ける。
「まずは自分が普段飲んでいる薬の価格が4月からどう変わるかを調べてみましょう。いつも行く薬局で聞いてもいいし、インターネットの『薬価サーチ』といったサイトで薬剤名を打ち込むことでも確認できます。値下げ幅が大きい場合、それで喜ぶだけでなく、同じ有効成分でジェネリック医薬品がないかを確認してみるのも手です。
薬価改定には、ジェネリック医薬品への置き換えが進んでいない先発薬がより大きな値下げ幅になるというルールもある。もっと安いジェネリック医薬品がないか確認の上、切り替えの希望があればかかりつけ医や薬局に相談してみるのもいいでしょう」
今回の薬価改定を、賢い患者となるきっかけにできるかもしれない。
※週刊ポスト2020年4月10日号