合計100万円の支払いが猶予された
今度は税金だ。国税庁と都税事務所のウェブサイトを見ると、こちらも新型コロナウイルスの影響で納税が困難な人に猶予制度があると案内されている。申請書を提出して認められれば原則1年間猶予され、延滞税は軽減または免除されると書かれている。
管轄の税務署に電話すると、簡単に事情を聞かれた後、ウェブで申請書と財産収支状況書という書類をダウンロードして記入し、郵送するよう指示された。こういう書類は面倒なイメージがあるが、猶予してほしい税の種類や金額、支払計画、現状の預貯金額などで、すぐ書ける内容だった。審査はあるが、事情を聴く限り問題ないだろうとのことで、早ければ1週間ほどで猶予を認める通知書が届くそうだ。
ちなみに延滞税は免除ということではなく、本来であれば最初の3か月が年率2.6%、それ以降は8.9%かかる延滞税を1.6%に軽減するという説明があった。
都税に関しては、都税事務所に連絡する必要がある。都庁の担当者は大変丁寧で、まるでホテルマンが客に接するような応対だった。しかも申請書は切手を貼る必要のない返信用封筒と一緒にわざわざ特定記録郵便で送ってくれた。こちらは財産収支状況書は不要らしく、簡単な申請書1枚だけだったので、記入もあっという間に終わった。
国税も都税も、一括払いが前提ではなく、自分のペースで分割して納税できるのがありがたい。軽減されるとはいえ延滞税もかかるので、保険料に優先して早めに払うのがよさそうだ。
税に関しては通知が来るまでは決定ではないものの、最終的に電話を3本かけ、3枚の書類を2か所に郵送して、合計100万円以上の支払期限が猶予されることになりそうだ。免除ではなく、期限を延ばしてもらえるだけだが、これだけでも相当助かる。手続きは想像していたよりずっと簡単だったので、困っている人はトライしてみてはいかがだろうか。