「自宅待機」の生活が続いているこの頃。通販や動画視聴など、インターネットに触れる機会も多いが、便利な半面、普段あまり使い慣れていない中高年世代にはどうしてもトラブルがつきまとうようだ。
保険会社に勤務するC氏(58)は妻と高校生の娘と3人暮らし。新型コロナウイルスによる“自粛ムード”もあって、休日には外出を控え、C氏が妻の代わりに料理を作るようになった。
「料理の出来栄えがよかったので、その写真をLINEのタイムラインにアップしたんです。しばらくすると、『いいね』が付いて、誰かなと思ったら、いつも通っているキャバクラの女の子から。見てくれたんだと思うと、嬉しかったな~」(C氏)
だが、そんなC氏のゴキゲンな気分は長く続かなかった。
「妻が鬼の形相で、自分のスマホ画面を僕に見せてきたんです。そこには僕の料理写真に『いいね』を押したキャバクラの女の子の写真が大写しになっていました。妻はタイムラインで僕の投稿を見て、誰が『いいね』を押したのかを確認していたんですね。自分はそんなことができるなんて、全然知りませんでした」(C氏)
妻に「このハデな若い女の子、誰?」と問い詰められ、「新しく会社に入ってきた同じ部署の子だよ」などと、しどろもどろに答えたが、写真の背景には店の看板までバッチリ写っていた。
「結局、妻にキャバクラ通いを白状させられました。自粛ムードが終わっても、私のキャバクラ通いは、当分“解禁”できそうもありません」
そう言ってC氏は肩を落とした。