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中高年の「にわかネット生活」の失敗談、動画閲覧に落とし穴が…

失敗はシニアに限らず誰にでもある

 以上の事例に加えてシニアがネットで気をつけたいのがSNSによるプチ炎上だ。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が語る。

「過去、あるテレビ番組で紹介された『1万円のステーキを驕られるより3000円の現金を貰いたい』という若者の意見について、シニア男性がツイッターで反論を書いたことがあったんです。『食に興味がないのは不幸だ』『結婚もせずイヤイヤ生きている若者が多くなった』といった気軽な投稿だったのですが、『老害の意見』だとして、彼のツイッターには『つまらんヤツから奢られるよりも3000円もらった方がいいわ』とばかりに批判が殺到し、ツイッターのまとめサイト等にも転載されて炎上したことがありました。

 これは一例で、若者とシニアの温度差がプチ炎上を招くことは多々あります。特に昔の価値観を押しつけようとすると、反感を買いやすい」

 こうした失敗事例を受けて、ITジャーナリストの三上洋氏が言う。

「最初のうちの失敗はシニアに限らず誰にでもあることなので、一度の失敗でネットを遠ざけてしまうのはもったいない。シニアの方は他人に聞くのは恥ずかしいという方が多いですが、ネットユーザーは初心者に優しいので、質問コーナーなどに分からないことは何でも聞くこと。

 プロレスラーの長州力さん(68)がツイッターのハッシュタグ「#」を間違えて漢字の『井』と書いていましたが、他のユーザーが丁寧に教えてあげていました。それこそがネットのいいところ」

 いくつになっても失敗から学ぶことは多いということだ。

※週刊ポスト2020年4月17日号

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