一方で、感染拡大を機にテレワークが一気に進んだように、生活必需品に対してもこれまでの慣習を見直す契機になる可能性もある。坂口さんは、食料品不足に対応するためにも、賞味期限のルールを変えるべきだと訴える。
「日本の賞味期限のルールはとても厳しい。特に加工食品は、全体の賞味期限の3分の1を経過していたら業界の慣例で出荷しません。さらに、残り期限が3分の1になったら返品するというルールもあり、これによって莫大なフードロスが生まれています。このような慣例を見直せば、海外からの加工食品の輸入が10%や20%減ったとしても対応は充分可能だと考えられます」
家族の安全と安心を確保するために最善の準備をする。それが、私たちにいま、求められていることなのかもしれない。
※女性セブン2020年4月30日号