並行して、「口座をひとつにまとめる」ことも考えたい。経済評論家の森永卓郎氏の指摘。
「今後、各銀行で『口座維持手数料』を導入する動きが加速していくでしょう。使っていない“休眠口座”を放っておくと、それだけで手数料を取られてしまうのです」
すでにりそな銀行では、2年間取り引きがなく、残高1万円以下の口座を対象に年間1200円の管理手数料の徴収を始めた。他の大手行でも導入が検討されているとの報道もなされている。森永氏が続ける。
「新型コロナ危機で経営にダメージを受け、さらに導入に向けて動き出す銀行は増えそうです。今のところ、『残高10万円以下の口座』を対象に月額100円くらいといわれているので、眠らせている口座はさっさと解約して一本化する準備を進めましょう」
どの口座を整理するか、家族で話し合う――今こそ、そういった時間の有効活用をしていきたい。
※週刊ポスト2020年5月1日号