すでに75歳以上の窓口負担が現行の1割から2割へと倍増が検討されるなど、個人負担増は避けられない。患者の負担増は着々と進んでいるのだ。2020年の診療報酬改定による負担増を室井氏が解説する。
「この4月から大病院は紹介状がないと特定療養費として初診で5000円以上、再診でも支払いが増えます。その対象となる『大病院』の定義は従来の病床数400から同200に広げられました」
他にも、年間2000件以上を受け入れる救急病棟への緊急入院時に5200円の加算などが始まった。国民一人ひとりの医療費負担は、その肩にますます重くのしかかってくるだろう。
※週刊ポスト2020年5月8・15日号