安易な降圧剤使用に注意
脳卒中や心筋梗塞を引き起こす高血圧に対しても、同協会は60歳以上の安易な降圧剤使用を控えるよう推奨している。
「具体的には、収縮期血圧(上)が150mmHg未満、拡張期血圧(下)が90mmHg未満であれば、降圧剤を使用しないとしています」(同前)
同協会が打ち出した数値の目安について、内科医で秋津医院院長の秋津壽男医師はこう指摘する。
「基本的に、糖尿病や脳梗塞、心臓病などの既往がなく血圧以外は健康な人なら、この数値での投薬は必要ないでしょう。ただし、年齢とともにさらに数値が上がる可能性は高い。減量や減塩、運動の3つを薬と思って頑張る必要があります」
※週刊ポスト2020年5月8・15日号