ちなみに、納税証明書を添付せず、収受印が押されていない確定申告書の控だけでも受付自体はしてもらえるが、証拠書類等の確認に時間を要するため、給付までに大幅に時間を要するとされている。納税証明書の請求にもおそらく1週間程度は必要と考えられるが、添付がないとさらに長い時間がかかる可能性もある。受付作業をする側の負担を軽減するためにも、控がない人は納税証明書を用意するのが無難だ。
ほかに必要な書類は、所得税青色申告決算書の控(青色申告をしている人のみ)、売上減少となった月の売上台帳のコピー、通帳のコピー、運転免許証など本人確認ができる書類のコピーだ。売上台帳は必ずしも売上台帳という名前の書類である必要はなく、総勘定元帳など売上の仕訳が記載されている書類であればOKだ。会計ソフトやクラウド会計では、自社製品を使用している人がどのように必要書類を出力すればよいかをウェブサイトなどで案内しているので確認してみよう。
給付金は申請から2週間程度で登録した口座に入金される。対象になる人は早めに準備して申請しよう。
文■森田悦子(ファイナンシャルプランナー/ライター)