求人情報に加え、子育て中のママ向けの再就職セミナーや面接対策セミナー、パソコン講習などさまざまなセミナーも開催していて、すべて無料で受けられる。近くにマザーズハローワークがない場合でも、全国160か所のハローワークでは、マザーズコーナーを展開している。ぜひ利用してほしい。
一方、主に35才未満を対象にした「わかものハローワーク」や、各拠点ハローワークに併設された高齢者対象の「生涯現役支援窓口」もある。
「わかものハローワークは、内定取り消しにあった人の支援のほか、ニートのような状態の若者向けに正規雇用を目指すためのハローワークです。『生涯現役支援窓口』は55才以上の再就職者向け。それまでの経歴や就業経験に基づいた再就職先を探すことができます」(岡さん)
ハローワークのメリットは「仕事探し」にとどまらない。資格取得やキャリアアップのための支援が受けられるお得な制度も用意されている。
「『ハロートレーニング』と呼ばれる手当をもらいながら通える職業訓練プログラムが用意されています。その内容は、介護福祉士や税理士からスポーツインストラクターまで多岐にわたります。これらの養成講座がテキスト代など少額の負担または無償で受けることができます」(日向さん)
職業訓練を受けながら、月10万円を受給できる「職業訓練受講給付金」も見逃せない。
「本人の収入が月に8万円以下であることなどいくつかの条件を満たせば、訓練期間中に月10万円が支給される求職者支援制度です。雇用保険の受給資格がない人向けの制度なので、パート先がなくなったり求職を思い立ったら、まずはハローワークで相談してみるべきです」(日向さん)
ただし、緊急事態宣言下で開所時間が短縮されたり、閉所されているところもあるので、注意してほしい。
※女性セブン2020年5月21・28日号