ただ、山口氏は「宝くじファンにはパソコンやスマホを使い慣れていない年代の人が多く、購入する機会を失って困る人も多いようです」とも指摘する。
みずほ銀行宝くじ部によれば、新型コロナの感染拡大状況を見ながら13の特定警戒都道府県以外から徐々に売り場の販売を開始する予定で、チャンスセンター系は5月11日から約4割の店舗で販売開始を再開した。とはいえ、出足が遅れたことで前年より販売枚数が減ることは避けられないだろう。
販売枚数が減れば1等12本が当たる確率が上がる……というわけにはいかない。発表されている当せん本数はあくまで12ユニット(1ユニット1000万枚)あたりの数字だ。
「1等の当せん確率は1000万分の1で、1枚の期待値は販売枚数の増減にかかわらず変わりません。ただ、お客さんのために様々なゲン担ぎなどの努力を欠かさなかった売り場の皆さんを、逆境のなかで応援したい気持ちはあります」」(山口氏)
40年以上に及ぶジャンボ宝くじの歴史のなかでも前例のない状況に、全国の売り場も苦境に立たされている。感染拡大防止とともに経済活動再開をどうするかという議論が続くなか、ドリームジャンボは6月5日まで販売され、同12日に当せん発表となる。