「はなまるうどんは、もともと安さが大きな特徴。値上げしてもなお、グラム単価で丸亀製麺を下回ったことで、“安い”というイメージを死守したと言えると思います。また、サイズが大きくなるほどお得感が増すというのも、セールスポイントです。
これまでは『かけ(温)』【小】を頼めば価格を低く抑えられる、と考える人も多かったかもしれませんが、一律値上げしたことで【大】の方がお得だと考える人も増えてくると思います。
ちなみに、丸亀製麺の『釜揚げうどん』【並】は264円、『ざるうどん』【並】は273円、『ぶっかけうどん』【並】は273円で、それぞれはまなるうどんよりも安い。また、丸亀製麺はネギが取り放題という点が大きな特徴です。どのメニューを頼むかによって、“お得感”もかなり変わってくるので、“はなまるうどんはと丸亀製麺のどちらのコスパがいいか”問題については、難しいところです」(小浦氏)
それぞれにストロングポイントがあり、はなまるうどんと丸亀製麺を一概に比較することは難しい。とはいえ、消費者にとって値上げは無視できない出来事であるのも事実。今後、はなまるうどんと丸亀製麺のライバル関係がどう動いていくのかにも注目したい。