栃木県宇都宮市のスーパーマーケット「ヨークベニマル戸祭店」で従業員4人と家族2人の計6人が感染し、市は5月21日、「集団感染」と発表した。
「従業員は勤務中、必ずマスクを着用。休憩室で食事をとる際には、向かい合わずに横に並んで座る、更衣室には同時に3人までしか入らないなどの対策を取っていました」(地元紙記者)
3月の外出自粛以降、外食の機会が減ると、食材を求めてスーパーを訪れる客が急増。食品スーパー業界団体によると、4月の全国食品スーパーの売上高は前年同月比で10.7%増だった。
入場制限や自治体が「買い物は3日に1度」を訴えたり、入り口にアルコール消毒液を設置するなどの対策が取られてはきたが、スーパーでの集団感染は増え続けている。前出の宇都宮市のケース以外にも、これまでに日本全国20か所以上のスーパーで従業員の感染が明らかになった。
海外でも、フランスの大型スーパーでは売り場の従業員を中心に2週間で15人の感染者が出た。イタリアでもレジ係や警備係が、新型コロナで死亡している。
とはいえ、スーパーでの買い物は生活に欠かせない。どう対策すればいいのか。クリスタル医科歯科クリニック内科院長の中島由美さんが言う。
「まず気をつけるのが、たくさんの人が触れているスーパーのカゴやカートです。店側もアルコール消毒を徹底していると思いますが、携帯用のアルコールスプレーや除菌シートで必ず拭いてください。心配なら、アルコール消毒したマイカゴやマイバッグを自宅から持っていくのがいい。特にマイカゴは不特定多数が触っておらず、レジ袋も使用しないで買ったものをそのまま入れて帰ることができるので安全で便利です。
それと、手袋も感染予防で着用すべきです。使い捨てが便利ですが、なければ手袋を毎回洗濯するか、アルコール消毒してください」