「KISHI CLINICA FEMINA」院長の岸郁子さんが続ける。
「“手袋をしていたから安心”といって、帰宅後に手を洗わないのはダメ。新型コロナ予防には、石けんをつけてしっかりと手洗いすることが何よりも大切です。また、サングラスや伊達メガネなどを使うと、飛沫感染のリスクが少なくなります。外出時はマスクをつけるのがスタンダードになっていますが、目からの感染もひきつづき注意してお買い物をしてください」
スーパーでの感染を防護するには「マイカゴ・手袋・サングラス」が「三種の神器」になるようだ。それでも不安なら、ネットを使った利用方法もある。
「アメリカでは2週間に1回、ネットでスーパーにまとめて注文し、指定した時間に車で商品を取りに行く方法をとっています。日本でもこのようなシステムが広く採用されれば、密を避けることができ、物に触れることもなく買い物ができるので、消費者もスーパー側も安全です」(中島さん)
イオンでは、本州14店と沖縄で、ネットで注文しておいた商品を、車に乗ったまま受け取れる「ドライブスルー受け取り」のサービスを開始している。感染リスクを減らすには利用するのも手だ。
「お年寄りの場合、スーパーやアマゾンなどが取り入れ始めているデリバリーサービスを使うのが便利です。この機会に、家族が教えてあげてください。ただし、ウイルスが付着している可能性のある外の箱は、すぐに処分するよう心がけましょう。屋内に入れるものと外に置いておくものを区別することが大事です」(岸さん)
商品を玄関先に置く“置き配”も積極的に利用したい。スーパーの活用も「新しい生活様式」に変わっている。
※女性セブン2020年6月11日号