食の安全・安心を守るうえで欠かせない「食品表示」もテイクアウトでは充分にされていないことが少なくない。食品表示アドバイザーで消費者問題研究所代表の垣田達哉さんが話す。
「前日までにテイクアウトの予約がある場合や、予約なしであっても不特定多数が買っていく可能性がある商品の場合は、食品表示義務があります。しかし現状は徹底されていないケースが多い。食中毒リスクやアレルギーなどから身を守るために、食品表示のルールは定められています。気になる人は躊躇せずお店に尋ねてください」
飲食店では“こだわり”から食品添加物を敬遠する場合が少なくないが、ことテイクアウトにおいて、菌の増殖を防ぐ保存料などの添加物は一概に悪いものとはいえない。
「このコロナ禍では、食中毒で保健所や病院へ連絡することに二の足を踏む人も相当数いるはず。今年は例年以上に表に出てこない“隠れ食中毒”が増える可能性があり、注意が必要です」(永田さん)
この夏、テイクアウトやデリバリーを利用する際にも、“新しい様式”を知っておく必要がありそうだ。
※女性セブン2020年6月11日号